中古住宅が増えている!?
マイホームといえば新築住宅をメインで検討される人が多いと思いますが、近年、建築資材や人件費の高騰により新築価格が高騰、少子高齢化に伴う空き家の増加などによって、マイホーム購入の選択肢として中古住宅の購入が広がっています。
フレンドホームでマイホームを購入される方も、中古住宅を購入されている人が半数以上を占めています。
そこで今回は、中古住宅のメリット・デメリットや支援制度についてご紹介していきたいと思います。
新築か中古かで悩んでる方はぜひ参考にしてくださいね!
1:中古住宅が増えている?
一世代に一軒の住宅に住むことが一般化した近年では、実家が空き家になっていくケースが増えています。また、新築住宅の高騰の影響もあって、新築と比べて価格の安い中古住宅の人気が高まっています。
中古住宅は、自分でリフォームができる点や、立地を選べる点などメリットも多いです。国も中古住宅の活用に積極的で、中古住宅にリフォームして住むと減免措置や補助金など支援制度が充実しているのも中古住宅の人気を後押しする要因となっています。
2:中古住宅のメリット
2.1:価格が安い
中古住宅の一番のメリットはやはり価格が安い点です。
新築住宅は、建物自体に価値が残っている事に対し、中古住宅は、建物や設備の経年変化などの理由により価格が安くなるのが一般的です。
2.2:自分好みにリフォームができる
間取りや設備の配置を、まっさらな状態から決める注文住宅という選択肢があることも新築の魅力ですが、ゼロからフルオーダーするとなると、かなり費用がかかります。
しかし、中古住宅の場合は購入価格を抑えることで、その分リフォーム費用にあて、新築のようにすることも可能ですし、自分好みにリフォームや最新の設備を導入することも可能です。
2.3:立地を選べる
新築物件は、現在空いている土地にしか建てることができませんので、必然的に立地は限られてきます。駅や学校から近い、交通の便が良いといった好条件の場所には当然すでに他の物件が建っています。
しかし、中古物件であれば、希望するエリア内で物件が見つかる可能性が上がりますので、立地を重要視している人には、中古住宅も選択肢に加えることで理想のマイホームに出会える可能性が高まります。
2.4:完成している物件を見て選べる
新築住宅を購入する場合、完成する前に購入を決断するケースも珍しくありません。
しかし、中古住宅の場合は、すでに物件が完成した状態であるため、外観や内装、設備などを確認したうえで購入できます。また、内見時に売主が住んでいる場合もあるので、家具の配置など購入後のイメージがつかみやすいです。そのため、「想像していた物件とは違った」というような事態が発生することが防げます。
3:中古住宅のデメリット
3.1:住宅ローン審査がとおりにくい
中古住宅は、新築住宅よりも住宅ローンがとおりにくいことがあります。中古住宅は建物自体の資産価値が低下しているため、金融機関が設定する担保価値が低く見積もられる傾向があるためです。
建物の状況や住宅ローンの種類によっては、審査が通らないこともあるため注意しましょう。中古住宅の購入を検討している場合は、事前に住宅ローンの仮審査を受けるといった対策が必要です。
3.2:設備の老朽化
中古物件ですので、メンテナンス(リフォーム)の有無や、使用加減によっては予想よりも老朽化が進んでいる場合があります。そのため、購入前に状態をチェックすることが大切です。
特にキッチンや浴室など水回りは、傷みやすく老朽化が目立ちやすい場所です。機能面の理由からももちろんですが、新品の方が気持ちよく入居できるといった理由から中古物件を購入する人の大半が設備交換のリフォームを行うことが多いです。
3.3:修繕コストがかかる
中古物件は新築住宅に対して価格が安い点が魅力ですが、老朽化の度合い、どの程度改修するかによって修繕費用がかかってしまいます。特に大規模なリノベーションを行う際は、基礎や柱などの構造部分以外を一から施工するのと変わらないため高額になります。
物件の購入費用と合わせて、リフォームにどれくらいの費用が必要になるのか必ず事前に計画を立てましょう。また、素人ではわからない構造上の問題をチェックするために、購入前に専門家によるホームインスペクション(建物状況調査・住宅診断)を利用するのも良い方法です。どのような修繕を行うべきか、何年後にどんなメンテナンスが必要かを知ることができます。
3.4:耐震性への懸念
中古住宅を検討されている方のなかには「築何年までの家だったら住める?」と疑問に思っている方も多いと思います。
「築何年までの家」というよりは、「何年に建てられた家」を目安にすることをおススメします。
中古物件を購入する際に特に気を付けなくてはならないのが、物件の耐震性です。
建築物は建築基準法によって最低基準が定められています。耐震強度もこの法律の中で決められています。 1981年6月以前に建築された建物は「旧耐震基準」、1981年6月以降に建築された建物は「新耐震基準」と呼ばれています。旧耐震基準は、震度5程度の地震に耐えられることを想定した基準となっているため、それ以上の地震についての規定がありません。新耐震基準では、震度5程度では「ほとんど損傷しない」、震度6強~7程度でも「崩壊、倒壊しない」という耐震基準に改められました。
中古住宅住宅を購入する際は建築時期を確認しておき、耐震性の高い住宅であるかどうかをチェックしておくことが大切です。
4:中古住宅を探すときのポイント
4.1:目に見えない箇所もチェック
中古物件は多かれ少なかれ経年劣化していますので、使用感や汚れが気になる人も多いと思います。しかし、リフォーム前提で中古物件を買う場合には、表面的な汚れやキズよりも、建物の構造部分(基礎、柱、屋根など)に問題がないかをしっかり確認しましょう。構造部分に問題があると、改修に多くの費用がかかります。一戸建の場合は、基礎のひび割れ、シロアリによる食害、建物の傾き、雨漏りなど、ホームインスペクションに依頼するのもひとつの方法です。水廻りの古さや内装の汚れなどはリフォームによって刷新できますので、それほど気にする必要はありません。
4.2:築年数と耐震性能を必ずチェック
前述のとおり、物件探しで必ずチェックしたいのは築年数と耐震性能です。これは建物の安全性もさることながら、住宅ローン減税が受けられるかどうかを決める重要な必要条件なのでしっかりおさえておきましょう。
また住宅ローン減税を受けるためには、原則として、一戸建は築20年以内が条件となります。
4.3:将来的な資産価値
マイホームを購入する際には将来的な資産価値についても視野に入れておきましょう。
資産価値とは、シンプルにいうと「将来いくらで売却できるか」ということです。
資産価値は、購入するエリア、利便性、街のブランドなど様々な要素によって決まりますが、目安となるのは過去の値動きや人口の増減などです。極端な値下がりが続いているエリアや、人口減少・高齢化が著しいエリアなどは避けた方が無難でしょう。
また前述の「旧耐震」の建物や、「再建築不可(建て替えできない)」物件は、安全性のみならず資産価値の面でも不安がありますので、できれば避けた方がよいと思います。
5:知っておきたい!中古住宅の補助金・助成金
中古住宅が人気の理由のひとつに、支援制度が充実してきたことがあります。
現状、中古住宅の購入のみで受けられる国の補助制度はない状態ですが、中古住宅を購入してリフォームをして住むと減免措置や補助金を受けられる自治体も多く、住民獲得のために力を入れているところもあります。特に、省エネに関するリフォームは国の補助制度の対象になっていることが多いです。
5.1:住宅ローン減税
中古住宅でも条件を満たせば住宅ローン減税を受けることができます。
住宅ローン控除では、年末のローン残高の0.7%が10年間所得税などから控除されます。
住宅ローン減税については以前、こちらのコラムでもご紹介しているので参考にしてみてください。
5.2:子育てエコホーム支援事業
2023年の『こどもエコすまい支援事業』は2023年9月末に補助金申請額が予算上限に達したため、交付申請の受付を終了しております。
2024年は『子育てエコホーム支援事業』として補助金を申請することができます。
子育てエコホーム支援事業を申請する場合、「令和5年11月2日以降に工事に着手し、令和6年12月31日までに工事が完了」する住宅が対象となります。
リフォームで申請する場合は、工事が申請期限内に完了するのか、しっかり確認するようにしましょう。
5.3:既存住宅における断熱リフォーム支援事業
既存住宅における断熱リフォーム支援事業は、一定の条件を満たす断熱リフォームに関して補助金が出る制度です。
新築は対象外となっており、マンションや一戸建てなどの中古住宅のみに適用され、マンションの場合は、管理組合全体で行う工事も対象となります。
リフォームの対象は、高機能建材(断熱材・ガラス・窓など)や高機能設備(家庭用蓄電システム、家庭用蓄熱設備など)です。
5.4:杉戸町の補助金制度
他にも各自治体で中古住宅のリフォームに関する補助金制度が設定されているケースがあるので、リフォームを行う前に確認しましょう。
例えば、杉戸町では既存木造住宅耐震改修工事の補助金制度があります。
対象となる住宅は原則として旧耐震基準の木造2階建て以下の一戸建住宅または併用住宅で耐震診断の結果、改修工事の必要性が認められた住宅です。
・対象者 町内に対象となる住宅をお持ちで、かつ居住している人
・補助額 耐震改修工事費用の3分の1以内の額で上限60万円
様々な補助金がありますが、補助金申請額が予算上限額に到達した場合は、予定より申請期限の締切が早まることもあるので注意が必要です。また、国の政策としての補助金は併用できないので気をつけましょう。
6:まとめ
今回は中古住宅のメリット・デメリットについてお伝えしました。
中古住宅では自分の好きなようにリフォームできるというメリットがありますが、理想を追求していくとリフォーム費用がかかってしまいます。
しかし、国や自治体の支援制度を上手に活用することでコストを抑えることが可能です。一世代に一軒の時代に伴い、空き家が増加している昨今では、マイホームを検討する上で中古住宅は選択の幅を広げてくれます。ただし、あくまでも中古物件のため、デメリットをしっかり理解をした上で検討するのがおすすめです。
杉戸町周辺で中古住宅を内見する際には、ぜひ不動産のプロであるフレンドホームにご相談ください。
フレンドホームの行動指針の一つである「プロを貫く」のもと
不動産のプロとしてお客様に理想のマイホーム探しをお手伝い致します!
ご不安な点・ご不明な点がありましたらフレンドホーム売買センター(0120-864-863)まで是非お気軽にご相談下さい!