保育園入園とマイホーム購入、どっちが先?
お子さまが生まれてから、保育園への入園は初めての集団生活であり、ご家庭にとって大きな転機になります。それと同時に、「このまま賃貸でいいのかな?」「そろそろマイホームを…」と、住まいについて考え始める方も少なくありません。
本コラムでは、保育園入園とマイホーム購入のタイミングに悩むファミリー世帯に向けて、最適な時期やエリア選び、注意点などを解説します。
目次
1:保育園入園のタイミングはいつ?
保育園は、年齢や希望する入園時期によって申込みタイミングが異なりますが、多くの自治体では「4月入園が主流」です。申し込みは前年の秋頃から始まるため、希望の園に入るためには、かなり早い段階で情報収集と準備が必要です。
とくに0歳・1歳クラスの入園は人気が集中しやすく、待機児童の発生しやすいエリアでは激戦になるケースもあります。
2:保育園前?入園後?マイホーム購入のベストなタイミングは?
保育園の入園とマイホーム購入、どちらを先に進めるべきか…。これは多くの子育て世帯がぶつかる悩みの一つです。
「通園に便利な場所に家を買いたい」「先に保育園が決まらないと引っ越せない」など、さまざまな事情が交錯し、なかなか一歩を踏み出せないという声もよく聞かれます。
どちらを先にするかによって、家の選び方や保育園の選択肢も大きく変わるため、それぞれのメリット・デメリットを把握しておくことが大切です。
ご家庭のライフスタイルや今後の見通しに合ったタイミングを見極めましょう。
2.1:保育園入園前に購入する場合
■メリット
- 入園申込み時点で「住所が確定」しているため、希望するエリアの保育園に申し込める
- 引っ越し後に環境を整えられるため、子どもが新生活にスムーズに馴染みやすい
- 通園の利便性を意識した立地で家を探せる
■デメリット
- 希望する保育園に入れないミスマッチが起こる可能性がある
- 保活と家探しを同時並行で進める必要があり、スケジュール的な負担が大きい
- 入園時期に合わせて家探しを急ぐ必要があり、自由度や選択肢が限られることもある
2.2:入園後に購入するメリットとデメリット
■メリット
- すでに保育園が決まっているため、子どもの生活リズムを維持しながら、落ち着いて家探しができる。
■デメリット
- 引っ越し先が現在の保育園のエリア外になると、転園が必要になる可能性がある
- 転園先がすぐに見つからない場合、再び保育園探しに悩まされるリスクも
3:待機児童の現状と、幸手・杉戸エリアの保育園事情
全国的に見ても、待機児童の数は年々減少傾向にあります。
最も多かったのは平成29年の26,081人でしたが、令和6年4月時点では2,567人と着実に改善が進んでいます。
とはいえ、依然として待機児童をゼロにできていない自治体もあり、油断はできません。
埼玉県でも同様に、保育施設の整備や定員の拡大により待機児童数は減少傾向です。
令和6年4月時点では、県全体の待機児童数は241人。そのうち1歳児が152人を占めており、全体の約63.1%となっています。
この数字からも、特に1歳児クラスの入園は競争率が高く、早めの行動が重要であることがわかります。
▼参考:埼玉県ホームページ
3.1:幸手市の保育園事情
幸手市には、公立・私立あわせて複数の認可保育園・こども園があります。
比較的のどかな住宅地が多く、令和5年・6年ともに待機児童はゼロとなっていますが、油断は禁物。
人気の園や立地の良い園には応募が集中するため、「入れる園」ではなく「入りたい園」を基準に計画を立てることが重要です。
3.2:杉戸町の保育園事情
杉戸町も令和5年・6年ともに待機児童ゼロですが、年齢や年度によって状況は変動します。
特に1歳児クラスは、0歳児から継続して通う園児が多いため、新規の募集枠が少ない傾向にあります。
町内には公立・私立・小規模保育施設がバランスよく点在しており、保育方針や園の雰囲気も園ごとに異なります。
見学や比較検討を丁寧に行うことが大切です。
3.3:地元での保活は“情報戦”
どちらのエリアも「都心と比べて入りやすい」と言われることもありますが、それでも年度によって倍率が大きく変動します。
また、認可外保育施設や一時保育の活用状況、兄弟姉妹の在園実績など、自治体ごとの加点制度も保活には大きな影響を与えます。
引っ越しを前提とする場合は「どこに住むか」で入園の可否が大きく左右されるため、家探しと保育園の情報収集はセットで行うのが鉄則です。
4:家を買うときに見るべき「保育園以外」のチェックポイント
保育園の有無や入りやすさはもちろん大切ですが、住まいは“子育て全体”を支える基盤です。マイホーム購入を検討する際は、周辺環境も併せてチェックしましょう。
- 公園や遊び場の充実度
- 小学校・中学校までの距離や評判
- 病院・スーパー・公共施設などの生活インフラ
- 通勤・通学手段や駅からのアクセス
- 子育て支援制度の内容(助成金・一時保育・相談窓口など)
関連記事もチェック!
▶ 「杉戸町でマイホーム探し!周辺環境は?」
まとめ|保育園と住まいは“セット”で考えるのが正解!
いかがでしたか?
保育園入園は、子育て家庭にとって「暮らし方」を見直す絶好のタイミングです。
入園のスケジュールにあわせて住まい探しを始めることで、子どもにも大人にも負担の少ない新生活が実現できます。
エリアによって保育園事情も大きく異なりますので、まずは地域に詳しい不動産会社へ相談するのもおすすめです。
家探しと保育園入園、どちらを先に進めるべきか?
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にフレンドホームまでご相談ください。
お子さまの未来に寄り添う住まい選びを、全力でサポートいたします!

株式会社フレンドホーム
経営企画部マーケティング課
増田 絵実埼玉県北葛飾郡杉戸町在住。
子育てをしながら不動産業界で5年以上、営業サポートとして勤務。
物件のポータルサイト掲載や販促資料の作成など、営業活動を支える業務を幅広く担当。
これまでの経験を活かし、現在は「この街に住む人にとって、住む街がより魅力的なものになるように」をテーマに、賃貸・購入・売却に関する知識や、子育て世代ならではの視点を盛り込んだ不動産コラムを執筆。