マイホーム購入で占い・吉日を賢く活用する方法

マイホームの購入は、多くの人にとって一生に一度の大きなイベントです。人生の大切な節目だからこそ、「できるだけ良いタイミングで契約したい」「縁起の良い日に建て始めたい」と思う方も少なくありません。その際に気になるのが、吉日や風水といった占いです。実際に不動産の現場でも「契約日を大安にできますか？」といったご相談を受けることは珍しくありません。

この記事では、「マイホーム購入に占いは必要なのか？」という疑問に答えるために、吉日や風水での考え方、避けるべきとされる時期、そして現実的なライフイベントとのバランスについてご紹介します。

1.マイホーム購入で吉日を選ぶ理由

日本では古くから、暦をもとにした「六曜（ろくよう）」が結婚式や引っ越しなど人生の節目で参考にされてきました。

• 大安（たいあん）：万事に良しとされる日。契約や地鎮祭でも人気。
• 友引（ともびき）：勝負事に吉。ただし葬儀は避けられる。
• 先勝・先負：午前や午後で吉凶が分かれる日。
• 仏滅（ぶつめつ）：一般的に凶とされ、祝い事や契約は敬遠されがち。

家の契約や地鎮祭を大安に合わせる方は今でも多く、「縁起を担ぐことで気持ちよくスタートできる」という安心感につながります。一方で、六曜は科学的根拠があるわけではなく「暦注のひとつ」に過ぎません。それでも、ご家族の気持ちや親族の納得感を大切にする意味では、参考にする価値があります。

2.風水が示す住まいづくりの時期

風水は古代中国から伝わる環境学で、住まいの方角や間取り、時期にも意味づけがされています。家を建てるタイミングについても、「運気を呼び込みやすい年や月」「避けた方が良いタイミング」が語られることがあります。

特に知られているのが三隣亡（さんりんぼう）という日です。建築業界でも意識されることがあり、古くから「建築に不向き」とされてきました。三隣亡の日に建てると「火事や不幸が三軒隣まで及ぶ」と言われ、地鎮祭や上棟式を避ける方もいます。

ただし、これもあくまで昔の言い伝えであり、必ずしも災いが起きるわけではありません。現代では施工管理や安全基準が整っているため、占いよりも工期や天候を重視するのが現実的です。

3.家を建ててはいけないとされる時期とは？

占いや暦のなかでは「家を建ててはいけない」とされる時期がいくつかあります。

• 三隣亡の日：建築を避ける風習がある。
• 土用の期間：季節の変わり目にあたる約18日間で、土を動かすことを避けるとされた。
• 仏滅：六曜で凶とされ、祝い事や契約事を避けられる傾向。

これらはあくまで「縁起を担ぐ習慣」であり、法律や工事基準で定められているものではありません。そのため「どうしても日程的にその日しかない」という場合は、気にしすぎる必要はないともいえます。

4.吉日もライフイベントも大切に

占いは安心感や前向きな気持ちを与えてくれるものです。大安や風水を参考にすることで、気持ちよくスタートできる方も多いでしょう。一方で、家づくりは「自分や家族の人生設計」に沿ったタイミングも大切です。

• 子どもの進学や通学の便
• 住宅ローンの金利や金融機関の審査条件
• 家族のライフステージ（出産や転職など）
• 不動産市場の動向や土地価格

これらの現実的な要素も、住まい選びには大きく関わります。そのため、占いとライフイベントの両方を上手に取り入れ、納得のいくマイホーム購入につなげていくことがおすすめです。

FAQ（よくある質問）

Q1. マイホーム購入は大安の日にした方がいいですか？

A. 大安は「何をするにも良い日」とされ、契約や地鎮祭に選ばれることが多い日です。必ずその日にする必要はありませんが、家族の安心感につながる場合があります。

Q2. 風水で建てる時期を決めるのは効果がありますか？

A. 風水は「住環境を整える知恵」として古くから大切にされてきました。科学的根拠はありませんが、家族の運気や気分を前向きにする効果は期待できます。

Q3. 三隣亡や土用の時期を避けた方が良いのでしょうか？

A. 三隣亡や土用は昔から建築に不向きとされてきた日や期間です。現代では施工管理や工期調整が行われるため必ず避ける必要はありませんが、縁起を気にする方は避けることで安心感が得られます。

Q4. 占いと現実的な計画、どちらを優先すべき？

A. どちらかを選ぶ必要はありません。占いは精神的な支えになり、計画は生活の安心につながります。両方をうまく組み合わせるのがおすすめです。

Q5. 占いを気にせず購入したら後悔しますか？

A. 占いを気にしなくても必ず後悔するわけではありません。資金計画やライフステージに合った時期に購入することで、満足度の高い結果につながるケースが多いです。

まとめ

マイホーム購入は一大イベントだからこそ、吉日や風水を気にするのは自然なことです。大安や三隣亡といった占いを参考にすることで、ご家族の気持ちが前向きになったり、親族からの理解を得やすくなるというメリットもあります。

しかし、最も大切なのは占いではなく、ご家族のライフイベントに合わせたタイミングです。資金計画や教育環境、将来の安心につながる判断を優先することをおすすめします。

占いを上手に取り入れつつ、現実的なライフプランとバランスを取りながら、理想の住まいを叶えてください。

マイホーム購入のタイミングについては、こちらの記事も参考になります
▶ マイホーム購入！ベストなタイミングとは？

この記事を書いた人
株式会社フレンドホーム
経営企画部マーケティング課
増田 絵実

埼玉県北葛飾郡杉戸町在住。
子育てをしながら不動産業界で5年以上、営業サポートとして勤務。
物件のポータルサイト掲載や販促資料の作成など、営業活動を支える業務を幅広く担当。
これまでの経験を活かし、現在は「この街に住む人にとって、住む街がより魅力的なものになるように」をテーマに、賃貸・購入・売却に関する知識や、子育て世代ならではの視点を盛り込んだ不動産コラムを執筆。